PTSDの基礎知識
PTSDの種類
一口にPTSD(心的外傷後ストレス障害)といっても、ショックを受けた状況によっても症状が違いますし治療法も違ってくるのです。また同じような災害などを体験した場合でも人によって症状も効果的な治療法も違ってきます。そのためPTSDの種類は細かく分類するとかなりの数になってしまいます。
ですが、大きく分類すると、通常のPTSDと複雑性PTSDに分けることができます。一般的なPTSDは、基本的にトラウマとなる出来事が起こってすぐに発症するものが多く、地震や火事、事件・事故など、たった1度の経験により激しいショックを受けそれがPTSDとなってしまった場合になります。先の2011年東日本大震災や1995年の阪神淡路大震災、2001年の9.11アメリカ同時多発テロ、雲仙・普賢岳噴火災害などの天災や、交通事故などは、その1度の出来事によりショックを受けるため、通常のPTSDの部類になります。
複雑性PTSDというのは、通常のPTSDとは異なり、衝撃的な出来事が何度も繰り返されてしまう経験をした場合に発症してしまうものです。主な複雑性PTSDとは、幼児のころに親から受けた虐待であったり、家庭内暴力、拷問、監禁などによる経験がトラウマになってしまった場合となります。
こういった複雑性PTSDは人間不信、自殺、解離性同一障害(二重人格・多重人格)になってしまう可能性が高く、通常のPTSDよりも治療は困難で解消されるまでにかなりの労力と時間が必要となるのです。またこの複雑性PTSDはその体験をしてすぐに発症するのではなく、何年も経過してから発症することがあるというのも特徴です。
このように一口にPTSDといっても、種類が異なりますのでその状況、症状によっても対処法が違いますので、それに合った治療法が必要となります。