PTSDの基礎知識

PTSDの診断基準

PTSDであるかどうかというのは、どういった基準のもとにおこなわれているのでしょうか?

怪我や病気と違い、精神的な障害となりますので見た目では判断しにくいものであります。そのため、「この症状があるからPTSDだ」と自分自身で決めつける人もいるようです。また、医師の感覚で勝手にPTSDと診断しては、同じ症状でもPTSDと診断されない人と診断されない人も出てきてしまいます。

ですが、PTSDはしっかりとした診断基準が設けられているのです。PTSDの診断は米国精神医学会による【DSM-Ⅳ基準】によっておこなわれるのが一般的です。その判断基準のとして、まず『実際に死に直面する出来事を経験した、またはその場面を目撃した』ということになります。

その他には、『その出来事の夢を見てしまう、フラッシュバックする、似たような状況になる事を回避するようになる、出来事が原因でイライラしたり不眠症になったりする』などの症状が繰り返し起こってきてしまう場合です。また、それらの症状が1ヶ月以上継続して起こってしまうという場合にPTSDと診断されます。

これらの診断基準を用いてPTSDであるのか、そうでないのかを医師が診断するのです。こういった正しい診断基準を設けていないとPTSDではないのにPTSDの治療をおこなってしまい症状が悪化してしまったりすることもありますし、PTSDと診断されたというだけで鬱になってしまったり、不安をあおってしまう事にもなりません。そのためにも診断は自分でするのではなく専門の医師に診てもらう事が重要となります。

この他にも、診断基準のとしてWHO(世界保健機関)が作成している【ICD-10基準】というものも使われる場合があります。